無線機の仕組み
無線機の仕組みは大きく分けて2つあり、送信機と受信機です。
送信機は電波を使って信号を発信することで、発信までにはいくつかのプロセスが存在します。
まず音声を電気信号に変換し、それを周波数に合わせて、増幅して送信を行います。
この調整は無線機の規模によって異なり、周波数も機器の種類で周波数帯域が違ってきます。
送信機から送られてきた電波を受信するのが受信機です。
受信機のプロセスは送信機と逆の順序になり、送られてきた信号を受け取り増幅し、周波数から電気信号に変換して、これを音声に変えます。
最初に入ってきた信号を増幅するのは、このまま変換すると、雑音や音の濁りなどがあって正しく変換できないからです。
比較的減衰していない信号を受け取っても、周波数帯域を増幅することで、音がクリアになります。
無線機の種類によっては増幅を行わないものもありますが、その機種のほとんどが大容量のものです。
このように無線機は送信機と受信機の2つで構成されていて、部品はそれぞれ別なものと、トランシーバーのように共有しているものがあります。
無線機は離れた空間を同じ周波数を使って情報をやり取りします
無線機というと、アマチュア無線とかトランシーバーなどを思い浮かべると思います。
もちろん、今でもアマチュア無線機を活用したり、トランシーバーを使って情報をやり取りしている方はたくさんいます。
タクシーが無線機で会社とやり取りしているのを聞いたことはあるでしょう。
それから、皆さんが使っている携帯電話も無線機の仲間です。
免許がいらないのは携帯電話会社が決められた周波数を使って電波をやり取りできるように許可を得ているからなのです。
ですから、皆さんの周りの空間には様々な周波数の電波が飛び回っているのです。
でも、携帯電話はタクシーなどの無線やアマチュア無線のようにのように懇親しないのは不思議ですね。
それは、アナログとデジタルの違いなのです。
難しい話はしませんが、言葉をアナログで送信するのに比べてデジタルに変えて数字で送信することで、同じ電波にたくさんの情報が載せられるからなのです。
皆さんは知らないうちに使っていたのですね。